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肩関節疾患に対する治療

腱板断裂

 腱板とは上腕骨頭を肩甲骨関節窩に保持するために必要な筋肉の総称であり、この腱板が収縮することで骨頭は関節窩に引き付けられ、肩関節の安定した自由な運動が可能となります。腱板断裂の原因は強い衝撃が腱板にかかることで生じるもの、肩関節のリズムが崩れ加齢とともに徐々に損傷され断裂が生じるものが考えられます。

治療

 疼痛が強い時期には鎮痛剤の内服や注射が必要になりますが、治療の中心となるのは、悪い肩のリズムを改善することです。リハビリにて、肩の筋肉の動かし方の練習を継続することで肩の痛みが改善されます。基本的には一度断裂した部分が自然に癒合することはありませんが、断裂があっても残っている筋肉や肩甲帯機能の改善(肩甲骨・胸椎・胸郭の動きの改善など)で補うことができれば可動域の制限や疼痛などの症状が改善されることが多いです。このリハビリテーションは肩、特に肩甲帯の動きを修正することが目的となるため自分ひとりではなかなかできません。そのため運動の改善を理学療法士、作業療法士の指導の下、継続的に行う必要があります。

 しかし一定期間(目安は3か月程度)以上リハビリを施行しても症状が改善されない場合は手術(内視鏡による鏡視下腱板修復術)も考慮されます。
 腱板修復術後は約3週間の装具固定を行い、引き続き術後リハビリを行います。

スポーツによる肩関節障害 関節唇損傷(SLAP損傷)

 上方関節唇損傷(SLAP 損傷)とは野球やバレーなど、オーバーヘッドスポーツにおける投球動作やアタックなど反復動作によって上腕二頭筋長頭腱に力がかかり、関節唇付着部で剥がれてしまうものを指します。一定水準以上の競技レベルでの投手にはMRI画像上かなりの割合でSLAPを有するという報告もあり、この障害があるから即手術というわけではなく、基本的にはそこの部分に負担がかからないようにするためのコンディショニング(肩甲胸郭機能の改善のためのリハビリテーション)が治療になります。リハビリにて肩甲帯のコンディショニングが改善されたにもかかわらず症状が残存するときには手術を施行することもあります

スポーツによる肩関節障害 肩関節脱臼

 ラグビーや柔道、サッカーなどコンタクトスポーツで受傷することが多く、そのうち9割以上が前方脱臼になります。特に10代の受傷ではその後くりかえし脱臼をきたしやすくなる傾向があります。脱臼を繰り返すと寝返りなど軽微な日常動作でも脱臼がおこるようになります。治療は初回脱臼後は三角巾等での固定となりますが、脱臼を繰り返す場合やCT、MRI検査にて関節窩や上腕骨頭の骨欠損や関節唇の剥離が明らかな場合には手術(鏡視下Bankart修復術)が施行されます。