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CT・MRIについて

Q.CTとは何の略語でしょうか?

A.Computed Tomographyの略語です。
人体に透過して来たX線エネルギーをディテクターと呼ばれる検出器で受け取り、そのエネルギーをコンピューターで数学的処理(フーリエ変換)を行い画像を再構成します。また、Tomographyとは断層を意味します。

Q.CTscanでは横断線(1方向)しか撮影出来ないのでしょうか?

A.ひと昔前まではその通りでしたが、CTscanは急速に進歩をし、近年ヘリカルマルチCTと呼ばれる装置が開発され、MRIと同様の画像が得られるようになりました。しかもMRIではそれぞれの方向毎に撮像しなければなりませんが、マルチCTでは必要領域を1回ボリウムスキャンするだけで、あらゆる方向の画像を再構成することが出来ます。また、MRIでは撮像が不可能な心臓血管の循状肢までも描出することが可能です。

Q.CTscanの検査時間はどの位かかるのでしょうか?

A.検査部位にもよりますが、約15分~20分の検査です。                   

Q.MRIとは何の略語でしょうか?

A.MRIとはMagnetic(磁気)Resonance(共鳴)Image(画像)の略語です。正式な名称はNMR(Nuclius、Magnetic、resonance)(核磁気共鳴)と呼ばれます。被曝国である日本では、核という言葉に対しての国民的感情を考慮しMRIとなりました。現在では、国際的にもMRIと呼ばれるようになって来ています。

Q.MRI検査では、放射線による医療被曝はないのでしょうか?

A.MRI検査は、放射線を使用せずに磁気で画像を作り出す検査ですので医療被曝はありません。しかし、暴露(大きな磁界に生体が入ること)と呼ばれるものがあります。暴露されたことによって、生体に受ける影響は、多くの学者より論文等で報告されていますが、現状では確証のある障害は報告されていません。また、磁気は古くより物理療法として使用されるなど、効用の報告はあっても害となるものは分っていないのが現状です。

Q.MRI検査は誰でも受けれる検査なのでしょうか?

A.原則的に下記に示す患者さまには控えて頂いています。               
  • 心臓ペースメーカー装着した患者さま
  • 重度発作性心不全のある患者さま
  • 重度精神的閉所恐怖症のある患者さま
  • 全身に刺青がある患者さま
  • 妊娠初期の患者さま(医師の判断による)
  • ゲージ付VPシャント装着した患者さま(調整装置ある場合可能)

Q.身体の中に金属がある場合には、MRI検査ができないと言われますがどうしてでしょうか?

A.生体内に挿入する金属は、近年ではほとんどが問題なく検査出来る材質(純度の高いステンレスやチタン、ボロン等)のものとなっています。しかし、十数年以前ものとなると磁性体が使用されている場合があります。そのような場合は画像にノイズが発生し、画像を再構成出来ない信号となってしまいます。しかし、直接金属挿入部位の検査でなければMRI検査は可能です。患者さまに障害を起こすこともありません。

Q.MRI検査は時間が長くかかるのはどうしてでしょうか?

A.MRIは生体に対して、あらゆる方向からの断面像を撮像することが可能です。また、同一方向で数種類の画像を作ることが出来るため、検査に時間がかかってしまいます。当院では、検査部位により異なりますが約40分程度の検査になります。

Q.MRI検査は非常に大きな音がしますが、音を消すことは出来ないのでしょうか?

A.近年、MRIの騒音はかなり改善されてきていますが、それでも気になる音です。この音は物を叩いて発生する音ではなく、大きな磁界の中にある高周波パルスを発生させる装置の振動音です。通常の所ではほとんど感じない音ですが、磁界の中では振動音が大きく増幅され騒音となるわけです。対策として、耳栓やBGMヘッドホーンを使用しています。耳栓につきましては、当院でも用意してありますので事前にお申し出下さい。

Q.MRI検査で造影剤を用いますが、副作用はないのでしょうか?

A.MRI造影剤は、腫瘍の描出には非常に重要な手法です。しかし、患者さまの中に超特異体質、重度心不全、薬物アレルギー、発作性喘息等がある場合は副作用が発生する場合があります。原則的にこれらに該当する患者さまには造影剤の使用は禁じております。以上のような既往歴がありながら造影検査を受ける場合は、事前に担当医師または看護師、担当技師にお申し出下さい。

Q.MRIで同日に2箇所以上の部位の検査はできるのでしょうか?

A.健康保険における制度により、同日に2箇所以上の検査は認められておりませんので行う事は出来ません。尚、健康診断や脳ドックなどの検診の場合は健康保険を使用しないため、2箇所以上の検査を行う場合もあります。
※上記の場合は実費負担となります。御了承下さい。

Q.MRI検査を予約したい場合、どのようにしたらよいのでしょうか?

A.最も簡単な方法は当病院を受診し、MRIの検査の必要性があるかどうかを担当医師に相談する事です。また、現在他医に受診中の方で、かかりつけの病院等にMRI装置が無い場合は、主治医に依頼して頂いて下さい。直接患者さまからの電話やFAX等を頂きましても医師によるオーダーが必要になるため、予約を入れる事が出来ませんのでご注意下さい。このホームページ内にMRIの予約マニュアルがありますのでご参照下さい。

Q.磁気でどのようにして画像が出来るのでしょうか?

A.おおまかに説明となりますが、 MRI理論の対象原子には、水素、燐酸、炭素、フッ素などがあります。しかし、鮮明な画像として得るのは水素原子のみで、その他の原子は波形分析をして利用されます。幸い、人体を構成する元素の比率も96%が水素原子である為、MRIの条件には最適です。 従って今回は、水素原子に基づくもののみの説明をさせて頂きます。 人体を構成している水素原子は通常の状態ではランダムな方向を向き、コマが回転するように固有の回転角度を持って運動しています。 この状態ではMR信号は得る事は出来ません。しかし、 生体が大きな磁場(磁石)に入ると、今までランダムな方向を向いていた水素原子はS極とN極を向き、それぞれが同一の回転速度を持って運動します。 その状態にSとN極の間にある電位差を放射すると、N極の水素原子のスピンはS極に変異して同一回転座標軸で運動し始めます。 このときの状況を水素原子の共鳴と言います。 更に共鳴された水素原子のスピンに磁場の強さに応じたラジオ周波数を与えると、水素原子の原子核が6個から2個になり、正と負のエネルギーを持ちます。 そのときの氷素原子を双極子と呼びます。 この双極子に90度倒す傾斜磁場をかけ(msec)任意の時間かけた後、傾斜磁場を切断しますと水素原子の回転は次第に元の状態に戻ろうとします。 その時、原子核スピンの縦軸と横軸に固有の信号が得られます。 この信号をMR信号と呼びます。 実際に画像化するまでにはその他、様々な手法を施さねばならないのですが、このMR信号を縦軸、横軸それぞれに数学的処理をして画像を再構成していきます。 このようにして得られた信号(画像)を縦軸方向を縦緩和時間(T1)横軸方向を横緩和時間(T2)と呼びます。 従ってMRI では、同一スライス面でも二種の異なった画像が得られます。また、 撮像手法を変えれば更に水素原子の密度像(プロトン像)も得られ、三種類の画像を作ることも出来ます。

縦緩和時間(T1)
緩和時間短い黒く
緩和時間長い白く

横緩和時間(T2)
緩和時間短い白く
緩和時間長い黒く

以上、おおまかな説明ではありますが、MRIの原理について述べさせて頂きました。